皆さんご存知の通り、サクラ前線が記録的な速さで北上してます。
今日の4月6日ですと、開花は残すところ青森と北海道となってます。
GW前には北海道に到達するものと予想されてます。
満開状況の方は、昨日の4月5日では東北地方の山形で確定されました。
そして鹿児島でも満開となったことが観測されてます。
ここで南国の鹿児島と北国の山形で満開日が同時だったことに疑問を持つかもしれません。
ちなみにこの春のサクラの開花日をみると、鹿児島で3月24日に対して山形では3月31日です。
と言うことは、鹿児島では開花から満開まで12日かかったことになります。
対して山形では5日で満開になってます。
テレビのニュースの方は見てませんが、鹿児島で開花が遅れて満開まで時間がかかったことについて、「温暖化が影響していると推測されています」とネットの「テレ朝news」では伝えてます。
もうね、何でもかんでも温暖化で片付けないで欲しいところです。
前にも触れましたが、この春の異例の桜前線の北上スピードと温暖化うんぬんというのは時間や広さの尺度が別の話で、互いに関連はしてますがごっちゃにして議論すべきでない事象です。
ちなみに鹿児島での平年値をみると、開花は3月26日で満開は4月5日です。
資料を精査すれば分かるはずなんですけどね。
あるいは温暖化を騒ぎ立てたいがために、自分の論理に不都合なデータを敢えて無視したとか。
こういうメディアの姿勢にあきれてしまします。
ついでに・・
開花から満開までに要する日数は、温暖な地域ほど長くなる傾向があります。
鹿児島や和歌山で10日、福岡や静岡では9日、高知で8日などに対して、仙台や山形で5日、青森で4日と、日数に明らかな傾向が見て取れます。
また、同じ九州の中でも平年値を見ると、開花は福岡と熊本が3月22日で早く、次いで長崎と宮崎、そして佐賀と大分が続き、最後に鹿児島です。
九州ではサクラ前線が単純に北上する訳ではないのですね。