- 2025/05/28
- 山里だより
何でそんな所に?
昨日も今日も昼間の天気は上々で、空はどこまでも晴れわたってました。
ここに来て初夏のころの清々しさを感じてます。
ちなみに今朝の山里は冷んやりとしてました。
起きてすぐ何も身に着けてないまま外の空気に触れてみると、裸の身体がキリリと引き締まる感じでした。
お家の前に広がっている畑では麦の穂が色付いており、そろそろ収穫の時期を迎えようとしてます。
また、田んぼの方には水が張られていて田植えの準備が進んでいるようです。
梅雨入りを目前にひかえた山里の風景です。
お家を出て駅に向かう途中、この時期ならではの色々な物を目にします。
道路の上をよく見ると、直径が5ミリで長さが1センチほどの円筒形に丸められた葉っぱが落ちているのを目にします。
オトシブミのゆりかごで、その中には卵が1個だけ産み付けられてます。
これがあちこちに落ちているのですが、舗装路に落とされたものは日差しと舗装面からの熱にあぶられ、多くは干からびてしまいます。
ため池の周りの木の枝に白いボール状の物体がくっ付いているのが見えます。
モリアオガエルの卵塊で樹上に産み付けられます。
ここから孵った幼生はぽちゃりと池に落ちて泳ぎ去りますが、下で待ち受けている捕食者の餌食になることもあります。
こんなところでも厳しい生存競争の洗礼を受ける訳ですね。
ところでここ数年のことですが、このモリアオガエルの産卵に今までと違った行動が見られるようになりました。
それはため池ではなく、公園にある浅い池の周りのコンクリート壁に卵塊が産み付けられていることがあります。
雨が降れば洗い流されるか、幼生が孵っても池が干上がっていて生き延びられないというのが大体の運命。
オトシブミにせよモリアオガエルにせよ、どちらも何でそんな所に産卵するのかって思うのですが、こればかりは何ともしがたいですね。