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忙しないけど、再び休眠

昨日の帰りの時間帯は急な寒さで震え上がりました。

今朝起きてみると、遠くの山並みの頂上あたりは白くなってました。

この寒気で標高の高いところでは雪となったようですが、それが下の方までなかなか来てはくれません。

20240203134818.jpg

さて話は変わりますが、JAXAの小型月着陸実証機「SLIM」が月へのピンポイントでの軟着陸に成功したのが1月20日のことでした。

 

ところが画期的な成功の喜びも束の間、電源が深刻なトラブルに見舞われていることが判明しました。

JAXAからの発表によれば、SLIMが月面に降下中や月面で取得した画像データなどを地上に送信する作業を、SLIMが電源を切る前までに完了していたとのこと。

 

最初の休眠までの間はバッテリーだけで駆動されていたのですが、その間に実に257枚もの画像を撮影してたとのことで、詳細な観測の対象を決めることに使われるそうです。

 

1月25日になって、変形型月面ロボットSORA-QがSLIMの撮影に成功しており、SLIMがエンジン部分を上にして着陸していることが分かりました。

もともと横倒しの状態で着陸するようにSLIMが設計されてますので、ひっくり返った姿勢と言ってもそんなに悪いことではないのですね。

 

肝心なのは太陽電池が西を向いていることが確定したことでして、西から日が当たれば発電を始めて再起動する可能性が大きくなったことで、今後の動向への期待値が上がりました。

 

んで、その期待に応えるかのように太陽電池パネルが発電を始め、その結果SLIMのシステムが1月28日に再稼働したことを確認したとのこと。

 

1月30日から1月31日にSLIMが活動してますが、ここで夜を迎えることになって再び電源をOFFにして休眠に入ってます。

2月1日にコマンドを送っても応答が無かったとのこと。

シャットダウンしたり再稼働したり休眠したりで忙しないですね。

 

ここで危惧されるのは、これからの2週間ほどの夜では月面がマイナス170℃まで下がるのですが、一方の昼間は100℃オーバー。

こんな過酷な温度差に晒される環境では電子機器が破損する可能性が高く、2週間後の夜明けに復活するかどうかは未知数とのこと。

 

んじゃ、温度差から電子機器を守る対策を何でやらなかったのかとなりますが、この計画の目的は月面へのピンポイント着陸。

この目的は見事に達成しており、今の状態は余力で残業をしているようなもの。

 

深刻なトラブルから状況を立て直して来るなんて、破滅的なトラブルから立ち直って地球までサンプルを持ち帰る偉業を成し遂げたはやぶさ1のことを彷彿とさせます。

 

2週間後の再稼働を期待して待ってます。

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