- 2024/05/12
- まじめな話をしよう
どうなる?
5月8日から非常に大規模なXクラスに分類される太陽フレアが何度も観測されてます。
放出されたコロナガスが10日の夜から地球に順次到来するとのことで、今後数日は続くものと見込まれてます。
太陽から離れた地球にまで到来するんですぜ、スゴくないですか?
宇宙天気予報を見ると、今日の時点でも太陽フレアは非常に活発で、地磁気の撹乱は猛烈レベル、電離圏嵐も非常に活発でデリンジャー現象やスポラディックE層も活発なようです。
地磁気の撹乱の中には、いわゆる磁気嵐がありまして、磁気嵐の程度によってオーロラが広範囲で観測される可能性があります。
昨日はロンドンで観測されたとのニュースがあり、日本でも北海道あたりで低緯度オーロラが出現する可能性があります。
今のところ目立った通信障害などは聞きませんがどうなることでしょうか?
話は変わってボイジャー1号・・
46年前に打ち上げられたボイジャー1号は、地球から最も遠くにある人工物となってます。
コンピューターのメモリの不具合から解読可能なデータを地球に送れなくなっていたのですが、NASAの技術者たちが何とかプログラムを修復した結果、解読可能なデータを返せるレベルにまで修復出来たとのこと。
搭載されている探査機器がオンラインに戻るのも間近なようです。
50年近く前のプログラムが地球から240億km離れた地点で動いてるのってスゴくないですか?
ボイジャー1号から送られたデータは22時間半もかけて地球に届くのですよ!
ただし、搭載されたRTGから供給される電力があと2、3年で途切れるようで、そこから先の画像などのデータが送られて来ないことになるのが残念です。
このRTGとかNASAの職員が古い観測機のプログラムを修復するなんて話は、「火星の人」というSF小説の中でも詳しく書かれてます。
余談ですが、RTGにはプルトニウムという厄介な放射性物質が入っているのですが、この物語の主人公はある突拍子もないことに使ってます。
興味のある方はぜひ読んでみて下さい。
面白いですよ。