- 2023/02/15
- まじめな話をしよう
男尊女卑のニッポン?
ジェンダーギャップ指数をご存知でしょうか。
スイスに本部を置くシンクタンクである世界経済フォーラムが作成したランキングです。
ランキングの基準は、経済、教育、政治参加などの分野の男女格差。
これによれば、ニッポンの男女不平等の総合ランキングが世界156カ国中で120位。
ニッポンは突出した男性優位社会、すなわち女性差別社会となります。
このレポートはマスコミ受けがよくて社説なんかの格好のテーマ。
政府与党を攻撃することに余念のない野党にとっても格好の攻撃材料となります。
でもね、この結果に違和感を覚えませんか?
ニッポンでは女性が虐げられているのでしょうか?
ある部分では男性の方が虐げられている面もあるんじゃねぇ?
対して、ジェンダー不平等指数というのをご存知でしょうか。
国連の専門機関の一つである国連開発計画が作成したランキングで、その結果は人間開発報告書で毎年刊行されてます。
これによれば日本のジェンダー不平等指数は、イギリスやアメリカよりも良好な位置を占めてます。
年度によって変動しますが、不平等の少ない方からならべると162カ国中で24位とか22位あたり。
と言うことでお分かりと思いますが、どこに指標を設定するかによって違いが出ます。
ついでに、これはかなり主観に影響される指標ですが、幸福度の男女差の世界ランキングというのがあります。
日本では女性の方が男性よりも幸福度が高くなってます。
これだけを見ると日本は女性天国です。
まぁ、こんなデータはほとんど注目されてませんけど、実感は伴ってますよね。
日本は女性差別の悪い国だとガッチガチに考えている人にとっては、ジェンダーギャップ指数はまことに都合のいいデータってことです。
自分の思い込みを裏付けるのに都合のいいデータだけをつまみ食い。
こうやって日本を貶めるのはやめて欲しいものです。