- 2021/11/11
- 日々のあれこれ
密かに送るエール
私の住む山里一帯では、中学生でも列車通学をする子がそれなりにいます。
家が駅から遠いケースだと、普段は親御さんがクルマで駅とか学校まで送り迎え。
用事などでそれが出来ないとき、歩いて行かせるのは道中が危ないということで、列車を使わせているケースもあります。
私が朝の通勤で乗っている列車は、隣の駅で下り列車との待ち合わせがあって3分ほど停車します。
向かいのホームには、私が乗り降りする駅に向かう中学生が数人はいます。
んで、その中の一人の女の子のこと。
身に着けているのはスカートではなくパンツ。
男子生徒と同じ格好ですが、やはりちょっと違うんですね。
毎日ではありませんがよく見かけます。
ちなみに山里の町にある学校では、女子ならスカートで男子ならパンツが基本。
まぁ、大多数の子にとってコレはあたりまえ。
っていうか、地方の田舎ではジェンダーレスなんて、遠い異世界でのこと。
その子が抱えてきたいろいろな事情があって、その子にとっては女の子らしい格好をすることが障壁となっていたのでしょう。
そしてスカートをやめるという、その子にとっての大きな決断を下したのでしょう。
あくまでも私の推測ですがある程度の察しがつきます。
自分のことを振り返ってみると、中高生の当時は封印の時代でした。
今でもべつにカミングアウトしてる訳ではありません。
まぁ、中性的で妙に細いという印象を持っているのは間違いないですけど・・
友達とおしゃべりをして笑ったりしているその子を見かけるたびに、反対側のホームに停車する列車の窓からエールを送ってます。