- 2025/05/14
- まじめな話をしよう
現場の当事者そっちのけで泥試合してる
とあるJAグループ関連の組合長さんが、コメは高くないことを主張するために取り上げた例えが炎上してます。
例のお茶碗1杯のコメの値段とコンビニサンドの価格の比較です。
まぁ、色々と手が加わったコンビニサンドと炊いただけのごはんの値段って、比較するのが不適切ではあります。
自分の都合のいいデータを切り取ったと非難されても仕方ないです。
逆に反対意見の中には、お茶碗1杯のごはんとスーパーで売っている食パンの値段を持ち出して反論しているのがありました。
さらにはパスタの値段を持ち出しているのもありました。
この反論も反論をするための反論でして、都合のいいデータを切り取っているように思えます。
だって、これらは輸入小麦で作られた製品であることが伏せられているからです。
安い食パンを例に6枚切りの1枚で28円とし、お茶碗1杯を57円として比較してます。
でもね、スーパーで売っているお米は国産米ですから、国産小麦を使っているパンと比較するのが公平ではと思います。
ちなみに、Pascoの超熟国産小麦ですと6枚切りの1枚で55円くらい。
ということは値段的にはどっこいどっこい。
どっかのJAの理事長さんも、どっかのメディアのライターさんも、まぁ言いたいことは分かるのですが、どうしてそういう論拠を持ち出したのかを誠実に示して頂かないと炎上して泥試合になるだけですよ。
主食の一角を占めている大事な作物ですから、流通している価格を政府がコントロールするのは当然でしょう。
生産者に回って来るはずのお金がどこかで抜き取られているのが問題です。
ちなみに、ワタシ的には流通しているコメの値段よりも、生産者さんに入ってくるお金をどうにか上げられないかが気になります。
山里で田んぼや畑に囲まれた生活をしていると、農家のおじいさんなどから色々と苦労話を聞かされるのですよ。